らいぶにっき

行ったライブの備忘録です。記憶を辿って書いてるので内容は正確ではないです。

2020.06.07 曽我部恵一@YouTube Live

「そかべさんとともに楽しむ音楽とカレーの時間」。新型コロナ拡大の影響でライブも延期を余儀なくされている中で一際目を引くイベントの告知があった。

コロナ禍の中、下北沢で開店した曽我部さんのカレーの店・八月。このカレーが真空パックで自宅に届いて、それをみんなで食べながらオンラインの配信を観るという斬新でワクワクする企画だ。すぐに申し込んでカレンダーに登録する。好きな人のライブの予定でスケジュールが埋まるのも久しぶりで嬉しい。

 

あっという間にライブ当日。カレーは配信開始後にみんなで温めることになっているので、ターメリックライスとフライドオニオンを準備することに。あの黄色いごはんを家で作ろうなんて考えたこともなかったけど、パウダーを炊飯器に入れて炊くだけで出来るんだなーと感心する。

 

19時をすぎてライブスタート。今日は下北沢の「カレーの店・八月」からの配信。壁には「DANCE TO YOU」のジャケでお馴染みの絵の原画が飾られている。まずは曽我部さんから皆さん手を洗いましたか?という確認。チャットで自己申告しながら洗ってない人は洗ってきてねと。ほんわかしたやり取りになんだか心も落ち着く。手を洗ったらカレーを温める時間。パウチを湯煎するんじゃなくて鍋に開けて弱火で!という注意が入る。そしてみんなが温めている間に一曲。

 

01.東京

曽我部さんの東京をバックにカレーを温める贅沢な時間。ターメリックライスをたっぷりよそってフライドオニオンとカレーを盛り付ける。買っておいたパプリカパウダーと、一緒に届いたリーフをかけると本格的なカレーの完成だ。途中「美味しいです」というコメントが流れたらしく「まだだよ!」と突っ込みが入る笑

 

02.カレーライス

エンケンさんのカバー。聴けるかもなーとなんとなく予想してたけど当たって嬉しい。

 

曲が終わるとみんなで乾杯をしてカレーを食べる。八月カレーは曽我部さんがお仲間と研究を重ねて作った一品。スパイシーでシャバシャバしてるけど辛すぎないから子供でもいける、毎日食べたくなるような味。実際このカレー本当にすごく美味しい。下北沢には「マジックスパイス」「ポニピリカ」と大好きなお店があるんだけど、また好きなカレーのお店が増えた。次に下北沢に行く機会があったら「八月」に行こうと思う。

 

03.恋におちたら

曽我部さんの声が身体に染み渡る。やっぱりいい曲だよなぁ。

 

04.6月の歌

 

MC。「恋におちたら」を書いた時に当時のレコード会社のミディの社長に「いい曲ができた」といってアコギで演奏して聴かせたのを思い出したという曽我部さん。ミディの社長さんはYMOのマネジメントをしていたような人で、でもミディという会社は他に比べるとお給料がそこまでよくなかった。他の事務所への移籍を考えたこともあったが、なんとなく居心地がよく曽我部さんは気に入っていた。社長さんは面白い人で曽我部さんが香川出身だからうどんを食べるPVを作るように提案してきた。その提案がなんかグッときて代案も出せず結局作ったのがうどん屋を何軒もまわる「今日を生きよう」のPV。曽我部さんは今でもライブで「あのうどん屋どこにあるの?」と聞かれるらしい。そんな社長さんも先日他界されて、なんとなく当時のことを思い出している。

 

05.今日を生きよう

 

サニーデイの新譜は昨年の1月から作り始めたが多くの人に関わってもらってできた曲を一回全てボツにしていて、あの時は自分の運命を呪ったという曽我部さん。でもだからこそすごく気に入っている、大雨の後の晴れのようなアルバム。今日はこのアルバムから一曲。

 

06.コンビニのコーヒー

サニーデイのツアーは延期になってしまったけど、こういう形で新曲をライブで聴けるのがとても嬉しい。分かりやすい言葉で紡がれた歌詞がストレートに胸に響く。

 

07.ギター

08.NOW

 

時間がだいぶ押してる、といいながらあと二曲くらいやろうかと微笑む曽我部さん。「プロデューサー大丈夫?」と聞くんだけど、そんな人は存在しないらしい笑

 

09.コーヒーと恋愛

10.24時のブルース

 

ライブには「みんなで特別な時間を共有する」という性質があると思っている。オンラインだと距離が離れたり、公開期間内ならいつでも見られたりすることで「特別感」が薄まってしまう気がしていたのだけど、みんなでチャットで会話しながらカレーを温めて、同じカレーを食べて感想を言い合って、曽我部さんの歌を聴く、という今日のライブには、オンラインならではの新しい感動があった。なんか久しぶりにがっつり心を揺さぶられたなー。まだこんな状況がしばらく続く気がするけど、オンラインの楽しみ方を観る側としても探って行きたいなと思う。

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