3年振りに南青山マンダラへ。クラブチッタでのバンド形態も好きだけど、小さめのハコで至近距離で純ちゃんを観るのは久しぶり。純ちゃんが出てきて歌い始めた瞬間に気持ちがはち切れそうになる。
01.王様の牢屋
02.クレオパトラ
MCを挟むかどうかを「YMCA」みたいにポーズを取って表現するおおくぼさん。でも純ちゃんには伝わらず、結局口頭でやり取りして「あ、MCのポーズだったんですね」と気付く純ちゃん。こういう優しいやり取りもこのユニットの魅力だ。
まず3/31の渋谷クアトロでのライブのお詫びをする純ちゃん。(ファンとしては今日純ちゃんの元気な姿が見られただけで、そしてこうして歌を聴けるだけで本当に嬉しいんですよ!!)。今は体力をつけるためにプールでの運動とカラオケでマイクを使わずにアカペラでの発声練習をしているとのこと。そして、これからはペース配分を考えてライブをしたいので、今日は休憩を2回挟ませて欲しいと。たぶん会場のみんなが「もちろん!!!」という気持ちだったと思う。今日のマンダラは優しい雰囲気で溢れてる気がする。
純ちゃんは医者に「良性発作性頭位めまい症」と診断を受けた。耳石がおかしくなって、めまいが起きてしまう病気。ただ、直接的な原因が分からないから治療のしようがないとのことで、めまいが出たら「トラベルミン」を飲みなさいと言われた。予防で今日も飲んできたけど、もしかしたら途中で「トラベルミン」を飲むかも知れないです、と。酔い止め薬というのが意外だけど、効果が見込める薬が見つかって良かった。
03.蛹化の女
透き通るような綺麗な歌声。純ちゃんは歌う前に声が出ないかもと気にしてたけど、抜群に声出てました。
MC。蛹化の女の歌詞には「不思議な草に寄生されて」とあるけど、冬虫夏草に成虫になるための養分を吸い取られてしまう。だから、蛹化の女は蝉の成虫にすらなれないのだ。このことが伝わっていない気がする時があり、もっと歌詞でうまく表現できれば良かったなと。ただ当時の表現力ではこれが限界だった。それにずっとこれでやってきたから、これからも蛹化の女はこの歌詞で歌わせてもらいます、と。
「暗い話になっちゃったすみません。」
「今のは、暗い話なんですかね?」
「うーん暗い。。明るくはない?」
「たしかに明るくはないですね笑」
04.本能の少女
戸川純avecおおくぼけいVer.の本能の少女は、曲調も前向きで楽しいアレンジが今の歌詞とも調和していて好きだ。「私が死んだって世界は変わらない"が"、生きている意味なら作るわ自分で作るわ」と力強く歌う純ちゃん。自分も生きている意味を作らなければと強く思う。
MC。会場の前に出ていた「本日の公演」という看板を見たら値段が6800円と高くて驚いたという純ちゃん。
「でもこの公演は仲介がないから良心的なんですよ。普段は他にも手数料がかかったりして。」
「じゃあ皆さん普段は額面の金額よりも高い値段を払ってるんですか!?いつもありがとうございます。そして値段が高いのに今日は曲が少ないという。。」
個人的にはもうここまでの4曲だけで元取れた気持ちですよ!!!
-休憩-
05.吹けば飛ぶよな男だが
純ちゃんが後にも先にもこんなことは一度きりだった、といつかのMCで言っていた、96年のマンダラのライブ後にやった「路上ライブ」で歌っていたのもこの曲だった。(Youtubeに当時の映像が上がっている)。「底辺のものよ」と同志に語りかける歌詞が心に沁みる。
06.ヒステリヤ
純ちゃんのライブに行くようになってから12年が経ち、15歳だった自分は27歳になった。27歳なんてまだまだ若造かも知れないけど、それでもやっぱり「いろいろあった」なと思うし、同じ曲でも15歳の時と今では受け取り方が変わってきた。そしてこれからも色々あるんだろうな。
07.憂悶の戯画
「玉姫様のアルバムに入ってるけど、ライブで一度もやっていない曲」という紹介からのこの曲。たぶんおおくぼさんの提案だと思うんだけど、こういうレア曲が聴けるのが本当に嬉しい。純ちゃんは「禍々しい曲」と言っていたけど、あんまりそんなイメージは無かったなー。でもレーダーマンの100万円の衣装を身につけて歌うあのPVはたしかにちょっと不気味かも笑
昔から純ちゃんの元には「不思議ちゃん」と言われる女の子が来ることがあり「私純ちゃんに似てるって言われるのー。私って変?」と聞いてくるのだと。その度に純ちゃんは「大丈夫、安心して!全然似てないよ!」と言ってきたのだと笑
「ああいう女の子たちは、憂悶の戯画みたいな曲が好きなのかなー。」
次の曲は「難解」と言われ、ある雑誌では平沢さんの曲と並んで難解な曲ランキングに入ったらしい。「一番難解なのはタイトルなんじゃないか」といってこの曲。
08.諦念プシガンガ
ラストのパートは純ちゃんは歌わず、おおくぼさんのピアノを聴くという段取りをリハで組んでいたのに、間違えて歌ってしまった!と謝る純ちゃん。
「もっと歌いたいという気持ちが出すぎてしまいました」
そして元々はここで休憩を予定してたのだけど、純ちゃんのコンディションが思ったよりも良く、このまま行けるということに。純ちゃんがどんどん元気になっていくのが見ていて分かる。
09.夏は来ぬ
Youtubeの「戸川純の人生相談」では季節の曲を歌うのが定番になっているが、元々季節の歌を歌うというのはこのユニットで始めたもので、やる前にはおおくぼさんにお伺いを立てた。そこから山口さんの話になる。
「山口さんはソロのアルバムを作るときにご一緒させて頂いたんです。僕の作った曲を聞こえないようにして下さいとオーダーして。」
「その聞こえない曲はどうにかすれば聞くことができるの?」
「どうにかすれば聞けるはずです。」
「じゃあ皆さん色々試したら聞けるかも。あ、でも聞こえないようにするのが慎ちゃんの仕事だったのか。」
二律背反みたいな構造になってて面白かった。
10.極東慰安唱歌
純ちゃんは最近ライブ中に足を攣ることが多い。その時は治すために立ち上がって、アカペラで短い曲を歌うけど、もし今日足を攣ったら伴奏を付けてくださいと事前におおくぼさんに頼んでいたらしい。ただ、今日は足の調子が良くて、でも折角だから、と言ってこの曲。大好きな曲だから伴奏付きでしかも二番までフルで聴けるなんて最高だ。
本編はあとニ曲しかないけど、今日は値段も高いし、もうニ曲くらい、と言う純ちゃん。おおくぼさんと口頭でやり取りを交わす。
「…はどうだろう?」
「譜面が…ないんです!上に置いてきちゃって」
急遽、曲を増やすというので二人のやり取りをワクワクしながら見守る。そして興奮しすぎて大事な部分の流れを忘れてしまったのだけど、純ちゃんが「私は歌を聴いてもらいたんです!」「歌を歌いたいんです!」という話をして、会場全体が大きな拍手に包まれた。純ちゃんのもっと歌いたいという気持ち、歌うのが楽しいという気持ちが伝わってきて、これがライブの醍醐味だなと思う。
11.プリシラ
12.肉屋のように
折角だからアンコールの前にあと一曲やろうという話になり、おおくぼさんが譜面を取りに戻る。その間に純ちゃんのMC。今日はもうアンコールの話をしてしまったけど、普段まるでもう終わりみたいに挨拶をして、はける時に「本当はアンコールあるんだけどな」と嘘をついてるみたいな気持ちになるんだとか笑
おおくぼさんが譜面のファイルを抱えて戻ってきたので純ちゃんとまた口頭で作戦会議をする。
「…いける?」
「え?〇〇やるんですか!?」
「そっか数合わせたりして難しいんだよね…」
「できるかな…?」
そう言いながらピアノを弾き始めるおおくぼさん。本編ラストはたしかに意外なこの曲。
13.フリートーキング
ピアノアレンジのフリートーキング、いつもと雰囲気がガラッと変わるのが良い。歌詞の意味はよく分からないけど、純ちゃんの歌う曲の中でもTOP10に入るくらい好きだ。そして急遽のリクエストにもバッチリ応えるおおくぼさん素敵でした。
en.バージンブルース〜UFO
アンコールではまずおおくぼさんが一人で登場。バージンブルースをソロでたっぷり弾いて、ラストに純ちゃんが登場。「あなたもバージン あたしもバージン バージンブルース」とラストを歌い上げたら、なんとそのままUFOへ!!!
東口トルエンズのライブ映像でしか見たことなかったこの曲。時折ファルセット交えながら感情たっぷりに歌うUFOが聴けるの贅沢すぎるよ。。。
ラストは急遽追加した愛の讃歌。すごく体力のいる曲で、最後まで椅子に座っていられるか分からないけど、と言いながら、トラベルミンを飲む純ちゃん。始めにペース配分の話をしていたのに、今は絶対無理してるのが分かる。心配だけど、そこまでしてくれるサービス精神が嬉しい。純ちゃんありがとう。
en2.愛の讃歌
圧巻。世の中には沢山の愛の讃歌のカバーがあるけど、誰のカバーが好きですかと聞かれたら、僕は迷わず、今の純ちゃんが歌う愛の讃歌が一番だと答える。そんな質問される機会があるのか分からないけど笑
こんなに楽しいライブはいつぶりだっただろう。どの瞬間を切り取っても幸せで、愛しさが溢れていた。そして何より楽しそうに歌う純ちゃんの姿が見られたのが本当によかった。しばらく余韻に浸りながら7月のワンマンを楽しみに生きる。