らいぶにっき

行ったライブの備忘録です。記憶を辿って書いてるので内容は正確ではないです。

2023.05.09 椎名林檎と彼奴等と知る諸行無常@東京国際フォーラム

有給を取って国際フォーラムへ。トレードなどの手段を駆使してチケットの手配を画策したが、結果として、林檎班先行の1枚しか当たらなかった。やはり椎名林檎の人気は凄まじい。だからこそ有り難みがあるのだが。

 

01.あの世の門

ステージが黒い幕に覆われていて声は聞こえるが姿が見えない。ただ、幕は細い十字に切り込みが入っていて中から光が漏れている。久しぶりに聴く椎名林檎の重厚な生声。すてき。

 

02.我れは梔子

新曲かと思ったがなんとなく聞き覚えのあるタイトル。調べると林原めぐみへの提供曲だった。「口無し」と「梔子」の言葉遊びは天国へようこそにも出てきたような。じっくりと聞き返したい。

 

03.どん底まで

不惑の余裕でも披露されたこの曲。三毒史に収録のBPM早いバージョンが好きだ。この曲から立ち上がった人が多かった印象。(自分は2階席最前だったので座って見ることにした。)

 

04.カリソメ乙女

この曲が個人的ハイライトの一つ。カリソメ乙女の日本語版は三文ゴシップに収録されるまでアルバムで聴けず、わざわざシングルをitunesでDLして聴いていた覚えがある。「ああ幕の内」で幕の内弁当を連想していた中学生の私。「女は嘘を吐いたって好いじゃないか」という歌詞の曲にハマっていたのは、自分の中の女性性にどこかで気づいていたからかもしれない。

 

05.走れゎナンバー

06.JLOO5便で

 

07.青春の続き

高畑充希への提供曲。提供シリーズは党大会でもあったので、ネタバレを踏まないように気をつけつつ、事前に予習していたのたが、この曲はがっつりハマって毎日出勤時に聞いていた。オリジナル版よりもだいぶ力強い歌い方。語りのような「熟れたいです」という歌詞が胸に響く。

 

08.酒と下戸

東京事変の曲を聴けるのが嬉しい。しっかりと身体に染み付いているがタイトルが思い出せない。「月極姫ではなくて、、」などど頭をフル回転させて「娯楽」の曲名を順を辿るがこれだけどうしても出てこなかった。金魚の箱の対になる曲でしたね。

 

09.意識

個人的にとても思い入れの深い曲。何を隠そう、中学二年生の時、YouTubeで聴いたこの曲をしっかけに自分は椎名林檎にハマったのだ。当時は「混紡」という箇所に何となく同性愛の要素を感じていた。バックにダンサーとDAOKOの映像が流れる。

 

10.神様、仏様

諸行無常といえば、この曲だろう。思えばもうずっと椎名林檎の曲には仏教的な要素が含まれていたのだな。

 

11.TOKYO

東京タワーの映像をバックに終わる前曲から流れるようにTOKYO。凡庸だが昔の男の顔を思い浮かべてしまう。

 

12.天国へようこそ

英詞もそらで口ずさめてしまうくらい、やはり身体に染み付いている。ラストで林檎がストンと消えて、死後の世界にいくような演出があったように思う。

 

13.鶏と蛇と豚(衣装変え)

14.同じ夜

衣装を変えて颯爽と登場したと思いきやまさかのピアノ弾き語りで同じ夜、、、。「これは先攻エクスタシーかなにかですか??(見取り図の盛山調で)」と思い、あまりのことに溜息が出てしまう。幸せだ。

 

15.人生は夢だらけ

綺麗な衣装になぜかボクサーのグローブを付けている(ように見えたけどそうだよね!?)。ジャブを打つようにピョンピョンと跳ねながら歌う姿も美しい。戦っていくんだという意思と遊び心が見えて楽しい。

 

16.仏だけ徒歩

この時期の曲が全く聴けていなかったので、恥ずかしながら初聴。諸行無常というテーマにピッタリでお洒落な歌詞。絶対これから聴きまくる。

 

17.私は猫の目

江戸弁の猫の新曲、といったようなMCが入る。「ニャー」と聞こえる言葉が歌詞の中で多用されていて可愛い。バックに流れるバンビの映像もよかった。

 

18.公然の秘密

19.女の子は誰でも

白いドアが運ばれてきて、上からは窓枠が垂れてくる。ドアの後ろでパジャマ風の衣装にチェンジして扉を開けて登場。シンプルなピアノ伴奏で贅沢に歌う。枕を抱えながら口笛を吹くのがキュート。

 

20.eternal frame

一瞬アンコンディショナルラブかなと思ったが違った。バングルスの曲で邦題を「胸いっぱいの愛を」というらしい。夢見心地にさせられる。

 

21.いろはにほへと

22.命の息吹き

23.いとをかし

美しい和の曲が続く。「許して給も」好きだ。

 

24.長く短い祭

手旗とセットになっていた眼鏡を付けるよう指示がある。どういう仕掛けだろうか、装着すると照明の光が林檎の形に浮かび上がって見える。カオスで幸せな空間に会場のボルテージがみるみる上がっていくのを感じた。

 

25.緑酒

個人的今日一番のハイライトはこの曲。恥ずかしながらこの時期の椎名林檎の曲をほぼ聴けておらず、きちんと詞を見たのは今日が初めてだった。「人生は夢だらけ」「急がば回れ」を経て、椎名林檎はこんな境地に達していたんだと知る。その美しさ、真摯さ、そして大きな愛が胸を打った。

 

26.NIPPON

緑酒からの流れで最後はこの曲。ラストに相応しい。青空にはためく日本国旗の映像が眩しい。

 

MC。みんなここ数年は憂き目が多かっただろうに、どんな曲をやるか迷った結果、空回りしてる曲もあったと思うが(んなこたぁない笑)、次回からは90分で平常運転で、といった旨の話があると、客席から2時間で!といった声が多く上がる(激しく同意)。この掛け合いの時間楽しくて好きだ。

 

en1.母国情緒

まさかの選曲が嬉しい。楽しげで大好きな曲。林檎ファンは神楽坂に行くたびに、細い道を彷徨っているのではないか。

 

en2.ありあまる富

あの印象的なPVをバックにラストはこの曲。歳を重ねるごとに好きになっていく。

 

メンバーみんながはけてスタッフロール。ファミコンのクリア後のエンディング風映像に8bitアレンジの「シドと白昼夢」が流れ、「しょぎょうむじょうをてにいれた!」とのメッセージが。今日という日、確かに諸行無常を思い知った。そして明日からもまた日常は続いていくのだ。

 

コロナ禍が続いたこともあり、本当に久しぶりの椎名林檎のライブ。サプライズ的な曲や、毎度安定で最高の演出に終始興奮しっぱなしだった。こんなに楽しい日々が戻ってきたことに感謝しつつ、来年もツアーを期待してしまう。

2022.06.24 戸川純avecおおくぼけい@南青山マンダラ

3年振りに南青山マンダラへ。クラブチッタでのバンド形態も好きだけど、小さめのハコで至近距離で純ちゃんを観るのは久しぶり。純ちゃんが出てきて歌い始めた瞬間に気持ちがはち切れそうになる。

 

01.王様の牢屋

02.クレオパトラ

 

MCを挟むかどうかを「YMCA」みたいにポーズを取って表現するおおくぼさん。でも純ちゃんには伝わらず、結局口頭でやり取りして「あ、MCのポーズだったんですね」と気付く純ちゃん。こういう優しいやり取りもこのユニットの魅力だ。

まず3/31の渋谷クアトロでのライブのお詫びをする純ちゃん。(ファンとしては今日純ちゃんの元気な姿が見られただけで、そしてこうして歌を聴けるだけで本当に嬉しいんですよ!!)。今は体力をつけるためにプールでの運動とカラオケでマイクを使わずにアカペラでの発声練習をしているとのこと。そして、これからはペース配分を考えてライブをしたいので、今日は休憩を2回挟ませて欲しいと。たぶん会場のみんなが「もちろん!!!」という気持ちだったと思う。今日のマンダラは優しい雰囲気で溢れてる気がする。

純ちゃんは医者に「良性発作性頭位めまい症」と診断を受けた。耳石がおかしくなって、めまいが起きてしまう病気。ただ、直接的な原因が分からないから治療のしようがないとのことで、めまいが出たら「トラベルミン」を飲みなさいと言われた。予防で今日も飲んできたけど、もしかしたら途中で「トラベルミン」を飲むかも知れないです、と。酔い止め薬というのが意外だけど、効果が見込める薬が見つかって良かった。

 

03.蛹化の女

透き通るような綺麗な歌声。純ちゃんは歌う前に声が出ないかもと気にしてたけど、抜群に声出てました。

MC。蛹化の女の歌詞には「不思議な草に寄生されて」とあるけど、冬虫夏草に成虫になるための養分を吸い取られてしまう。だから、蛹化の女は蝉の成虫にすらなれないのだ。このことが伝わっていない気がする時があり、もっと歌詞でうまく表現できれば良かったなと。ただ当時の表現力ではこれが限界だった。それにずっとこれでやってきたから、これからも蛹化の女はこの歌詞で歌わせてもらいます、と。

 

「暗い話になっちゃったすみません。」

「今のは、暗い話なんですかね?」

「うーん暗い。。明るくはない?」

「たしかに明るくはないですね笑」


04.本能の少女

戸川純avecおおくぼけいVer.の本能の少女は、曲調も前向きで楽しいアレンジが今の歌詞とも調和していて好きだ。「私が死んだって世界は変わらない"が"、生きている意味なら作るわ自分で作るわ」と力強く歌う純ちゃん。自分も生きている意味を作らなければと強く思う。

 

MC。会場の前に出ていた「本日の公演」という看板を見たら値段が6800円と高くて驚いたという純ちゃん。

「でもこの公演は仲介がないから良心的なんですよ。普段は他にも手数料がかかったりして。」

「じゃあ皆さん普段は額面の金額よりも高い値段を払ってるんですか!?いつもありがとうございます。そして値段が高いのに今日は曲が少ないという。。」

個人的にはもうここまでの4曲だけで元取れた気持ちですよ!!!


-休憩-


05.吹けば飛ぶよな男だが

純ちゃんが後にも先にもこんなことは一度きりだった、といつかのMCで言っていた、96年のマンダラのライブ後にやった「路上ライブ」で歌っていたのもこの曲だった。(Youtubeに当時の映像が上がっている)。「底辺のものよ」と同志に語りかける歌詞が心に沁みる。


06.ヒステリヤ

純ちゃんのライブに行くようになってから12年が経ち、15歳だった自分は27歳になった。27歳なんてまだまだ若造かも知れないけど、それでもやっぱり「いろいろあった」なと思うし、同じ曲でも15歳の時と今では受け取り方が変わってきた。そしてこれからも色々あるんだろうな。


07.憂悶の戯画

玉姫様のアルバムに入ってるけど、ライブで一度もやっていない曲」という紹介からのこの曲。たぶんおおくぼさんの提案だと思うんだけど、こういうレア曲が聴けるのが本当に嬉しい。純ちゃんは「禍々しい曲」と言っていたけど、あんまりそんなイメージは無かったなー。でもレーダーマンの100万円の衣装を身につけて歌うあのPVはたしかにちょっと不気味かも笑

昔から純ちゃんの元には「不思議ちゃん」と言われる女の子が来ることがあり「私純ちゃんに似てるって言われるのー。私って変?」と聞いてくるのだと。その度に純ちゃんは「大丈夫、安心して!全然似てないよ!」と言ってきたのだと笑

「ああいう女の子たちは、憂悶の戯画みたいな曲が好きなのかなー。」

 

次の曲は「難解」と言われ、ある雑誌では平沢さんの曲と並んで難解な曲ランキングに入ったらしい。「一番難解なのはタイトルなんじゃないか」といってこの曲。

 

08.諦念プシガンガ

ラストのパートは純ちゃんは歌わず、おおくぼさんのピアノを聴くという段取りをリハで組んでいたのに、間違えて歌ってしまった!と謝る純ちゃん。

「もっと歌いたいという気持ちが出すぎてしまいました」

そして元々はここで休憩を予定してたのだけど、純ちゃんのコンディションが思ったよりも良く、このまま行けるということに。純ちゃんがどんどん元気になっていくのが見ていて分かる。


09.夏は来ぬ

Youtubeの「戸川純の人生相談」では季節の曲を歌うのが定番になっているが、元々季節の歌を歌うというのはこのユニットで始めたもので、やる前にはおおくぼさんにお伺いを立てた。そこから山口さんの話になる。

 

「山口さんはソロのアルバムを作るときにご一緒させて頂いたんです。僕の作った曲を聞こえないようにして下さいとオーダーして。」

「その聞こえない曲はどうにかすれば聞くことができるの?」

「どうにかすれば聞けるはずです。」

「じゃあ皆さん色々試したら聞けるかも。あ、でも聞こえないようにするのが慎ちゃんの仕事だったのか。」

二律背反みたいな構造になってて面白かった。

 

10.極東慰安唱歌

純ちゃんは最近ライブ中に足を攣ることが多い。その時は治すために立ち上がって、アカペラで短い曲を歌うけど、もし今日足を攣ったら伴奏を付けてくださいと事前におおくぼさんに頼んでいたらしい。ただ、今日は足の調子が良くて、でも折角だから、と言ってこの曲。大好きな曲だから伴奏付きでしかも二番までフルで聴けるなんて最高だ。

 

本編はあとニ曲しかないけど、今日は値段も高いし、もうニ曲くらい、と言う純ちゃん。おおくぼさんと口頭でやり取りを交わす。


「…はどうだろう?」

「譜面が…ないんです!上に置いてきちゃって」


急遽、曲を増やすというので二人のやり取りをワクワクしながら見守る。そして興奮しすぎて大事な部分の流れを忘れてしまったのだけど、純ちゃんが「私は歌を聴いてもらいたんです!」「歌を歌いたいんです!」という話をして、会場全体が大きな拍手に包まれた。純ちゃんのもっと歌いたいという気持ち、歌うのが楽しいという気持ちが伝わってきて、これがライブの醍醐味だなと思う。


11.プリシラ

12.肉屋のように

折角だからアンコールの前にあと一曲やろうという話になり、おおくぼさんが譜面を取りに戻る。その間に純ちゃんのMC。今日はもうアンコールの話をしてしまったけど、普段まるでもう終わりみたいに挨拶をして、はける時に「本当はアンコールあるんだけどな」と嘘をついてるみたいな気持ちになるんだとか笑

おおくぼさんが譜面のファイルを抱えて戻ってきたので純ちゃんとまた口頭で作戦会議をする。

 

「…いける?」

「え?〇〇やるんですか!?」

「そっか数合わせたりして難しいんだよね…」

「できるかな…?」

 

そう言いながらピアノを弾き始めるおおくぼさん。本編ラストはたしかに意外なこの曲。

 

13.フリートーキング

ピアノアレンジのフリートーキング、いつもと雰囲気がガラッと変わるのが良い。歌詞の意味はよく分からないけど、純ちゃんの歌う曲の中でもTOP10に入るくらい好きだ。そして急遽のリクエストにもバッチリ応えるおおくぼさん素敵でした。

 

en.バージンブルース〜UFO

アンコールではまずおおくぼさんが一人で登場。バージンブルースをソロでたっぷり弾いて、ラストに純ちゃんが登場。「あなたもバージン あたしもバージン バージンブルース」とラストを歌い上げたら、なんとそのままUFOへ!!!

東口トルエンズのライブ映像でしか見たことなかったこの曲。時折ファルセット交えながら感情たっぷりに歌うUFOが聴けるの贅沢すぎるよ。。。

 

ラストは急遽追加した愛の讃歌。すごく体力のいる曲で、最後まで椅子に座っていられるか分からないけど、と言いながら、トラベルミンを飲む純ちゃん。始めにペース配分の話をしていたのに、今は絶対無理してるのが分かる。心配だけど、そこまでしてくれるサービス精神が嬉しい。純ちゃんありがとう。

 

en2.愛の讃歌

圧巻。世の中には沢山の愛の讃歌のカバーがあるけど、誰のカバーが好きですかと聞かれたら、僕は迷わず、今の純ちゃんが歌う愛の讃歌が一番だと答える。そんな質問される機会があるのか分からないけど笑

 

こんなに楽しいライブはいつぶりだっただろう。どの瞬間を切り取っても幸せで、愛しさが溢れていた。そして何より楽しそうに歌う純ちゃんの姿が見られたのが本当によかった。しばらく余韻に浸りながら7月のワンマンを楽しみに生きる。

2020.10.28 カネコアヤノ×サニーデイ・サービス@渋谷WWWX

◼︎カネコアヤノ

久しぶりにじっくりと表情を見る。やっぱりいちいちカッコいいんだよな。

歌詞のフレーズが麻薬みたいにどんどん脳内に入ってきて幸せで満たされる。

「天使とスーパーカー」がもう本当に好きだ。特にこれはバンド演奏が好き、最高。

「爛漫」では自然と感情が昂ってしまう。これは怒りの歌だなと思う。

「さよーならあなた」は天に昇る気分。からの激しいギター。

「アーケード」でぶちかまして、からの「燦々」。

「自ら選んだ人と友達になって」「間違っても別に構わない」「胸が詰まるほど美しいよ僕らは」一つ一つの言葉が胸にグッとくる。

「ありがとーバイバイ!」と言って去る。毎度のことながら「とがってるかなりね分かるだろ」って言われてる気がする。

 

◼︎サニーデイサービス

ベストアルバム的なセトリにイントロ聴こえるたびにテンションブチ上がる。

恋におちたらは安定の、でも毎回気分良くなっちゃう大好きな曲。

ずーっと聴きたかった春の風。今のサニーデイが昔と地続きで繋がっているのを感じる。

そしてセツナ。CDよりも激しく、延々とギターをかき鳴らし止まない演奏。激しすぎる。カッコいい。

2年ぶりに聴くシルバースターは始まった途端に昇天しそうな気持ち良さ。

白い恋人、青春狂走曲で最高のラストと思いきや「コーヒーと恋愛」。最高かよ。

 

アンコールは筒美さんの曲をやろうと。ただ僕が歌うのもなんだからとカネコさんを呼んで「木綿のハンカチーフ」。

曽我部さんがカネコさんの真っ赤な服をかっこいいねと褒める。「いや」と一瞬謙遜しそうになったと思ったら「カッコいいんですよ!」と嬉しそうに言い切るカネコさん。こういうところが好きだ。

共演自体はあっても一緒に何かやるのは今日が初めてとのこと。サニーデイの演奏とカネコさんの綺麗に伸びる高音がとっても素敵だった。

2020.06.07 曽我部恵一@YouTube Live

「そかべさんとともに楽しむ音楽とカレーの時間」。新型コロナ拡大の影響でライブも延期を余儀なくされている中で一際目を引くイベントの告知があった。

コロナ禍の中、下北沢で開店した曽我部さんのカレーの店・八月。このカレーが真空パックで自宅に届いて、それをみんなで食べながらオンラインの配信を観るという斬新でワクワクする企画だ。すぐに申し込んでカレンダーに登録する。好きな人のライブの予定でスケジュールが埋まるのも久しぶりで嬉しい。

 

あっという間にライブ当日。カレーは配信開始後にみんなで温めることになっているので、ターメリックライスとフライドオニオンを準備することに。あの黄色いごはんを家で作ろうなんて考えたこともなかったけど、パウダーを炊飯器に入れて炊くだけで出来るんだなーと感心する。

 

19時をすぎてライブスタート。今日は下北沢の「カレーの店・八月」からの配信。壁には「DANCE TO YOU」のジャケでお馴染みの絵の原画が飾られている。まずは曽我部さんから皆さん手を洗いましたか?という確認。チャットで自己申告しながら洗ってない人は洗ってきてねと。ほんわかしたやり取りになんだか心も落ち着く。手を洗ったらカレーを温める時間。パウチを湯煎するんじゃなくて鍋に開けて弱火で!という注意が入る。そしてみんなが温めている間に一曲。

 

01.東京

曽我部さんの東京をバックにカレーを温める贅沢な時間。ターメリックライスをたっぷりよそってフライドオニオンとカレーを盛り付ける。買っておいたパプリカパウダーと、一緒に届いたリーフをかけると本格的なカレーの完成だ。途中「美味しいです」というコメントが流れたらしく「まだだよ!」と突っ込みが入る笑

 

02.カレーライス

エンケンさんのカバー。聴けるかもなーとなんとなく予想してたけど当たって嬉しい。

 

曲が終わるとみんなで乾杯をしてカレーを食べる。八月カレーは曽我部さんがお仲間と研究を重ねて作った一品。スパイシーでシャバシャバしてるけど辛すぎないから子供でもいける、毎日食べたくなるような味。実際このカレー本当にすごく美味しい。下北沢には「マジックスパイス」「ポニピリカ」と大好きなお店があるんだけど、また好きなカレーのお店が増えた。次に下北沢に行く機会があったら「八月」に行こうと思う。

 

03.恋におちたら

曽我部さんの声が身体に染み渡る。やっぱりいい曲だよなぁ。

 

04.6月の歌

 

MC。「恋におちたら」を書いた時に当時のレコード会社のミディの社長に「いい曲ができた」といってアコギで演奏して聴かせたのを思い出したという曽我部さん。ミディの社長さんはYMOのマネジメントをしていたような人で、でもミディという会社は他に比べるとお給料がそこまでよくなかった。他の事務所への移籍を考えたこともあったが、なんとなく居心地がよく曽我部さんは気に入っていた。社長さんは面白い人で曽我部さんが香川出身だからうどんを食べるPVを作るように提案してきた。その提案がなんかグッときて代案も出せず結局作ったのがうどん屋を何軒もまわる「今日を生きよう」のPV。曽我部さんは今でもライブで「あのうどん屋どこにあるの?」と聞かれるらしい。そんな社長さんも先日他界されて、なんとなく当時のことを思い出している。

 

05.今日を生きよう

 

サニーデイの新譜は昨年の1月から作り始めたが多くの人に関わってもらってできた曲を一回全てボツにしていて、あの時は自分の運命を呪ったという曽我部さん。でもだからこそすごく気に入っている、大雨の後の晴れのようなアルバム。今日はこのアルバムから一曲。

 

06.コンビニのコーヒー

サニーデイのツアーは延期になってしまったけど、こういう形で新曲をライブで聴けるのがとても嬉しい。分かりやすい言葉で紡がれた歌詞がストレートに胸に響く。

 

07.ギター

08.NOW

 

時間がだいぶ押してる、といいながらあと二曲くらいやろうかと微笑む曽我部さん。「プロデューサー大丈夫?」と聞くんだけど、そんな人は存在しないらしい笑

 

09.コーヒーと恋愛

10.24時のブルース

 

ライブには「みんなで特別な時間を共有する」という性質があると思っている。オンラインだと距離が離れたり、公開期間内ならいつでも見られたりすることで「特別感」が薄まってしまう気がしていたのだけど、みんなでチャットで会話しながらカレーを温めて、同じカレーを食べて感想を言い合って、曽我部さんの歌を聴く、という今日のライブには、オンラインならではの新しい感動があった。なんか久しぶりにがっつり心を揺さぶられたなー。まだこんな状況がしばらく続く気がするけど、オンラインの楽しみ方を観る側としても探って行きたいなと思う。

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2020.03.01 東京事変@東京国際フォーラム

※※ネタバレ注意※※

セットリストや演出などネタバレを含みますのでご了承下さい。

 

 

 

厳戒態勢の国際フォーラム。グッズの待機の時を合わせると今日だけで10回くらいアルコール消毒してもらった気がする。そして入場者の熱のチェック、トイレ前でうがい用の紙コップを配布する、という徹底ぶり。ファンの皆さんもきちんとマスクを付けて参戦していて流石だなと思う。

 

開演。PCのコマンドのような表示が映し出され、東京事変のメンバーの名前を打ち込むと認証されていくシステム。認証中に幕の後ろにメンバーが揃う気配があり歓声が上がる。林檎は何やら大きなものを背負っているのが幕に映る陰から分かって期待感も高まる。

 

01.新しい文明開化

"KNOCK ME OUT NOW"という声が響き渡ると同時に幕が落ち、興奮と歓声に包まれる場内。そして自分も身体中に電撃みたいに喜びが走り渡るのを感じる。後光の射す天草四郎みたいなイメージだろうか、八方に広がるモコモコした羽を付け、首に拡声器をかけた林檎。バックには東京事変のシンボル。そしてメンバー全員の首にも大きな襟(襞襟っていうのかしら)。5人が揃ってる姿を久しぶりにみて、あぁこれが東京事変だよと思う。背景にはテレビ画面がズラーっと並んでいて、放送局を思わせる。

 

02.群青日和

初っ端から飛ばしすぎだろう。興奮しすぎて頭の回転が追いついてなかったのかあまり記憶がないのだけど、これを歌い上げる林檎は流石の貫禄だった。

 

03.某都民

イントロだけで幸せではちきれそうな気分。背景にメンバーの名前が映し出され、歌うパートとリンクする粋な演出も。

 

04.選ばれざる国民

浮雲感満載の新曲。そつなく歌い上げる感じが格好良い。背景のテレビ画面に過去の東京事変のPVがニュース中継のように映し出される。そして画面をよく観ると上に小さく過去のアルバムの英名が「EDUCATION」「ADULT」「VARIETY」と言った具合に並んでいるのも良い。

 

05.復讐

東京コレクションで聴きまくった方も多い気がするこの曲。自分はライブで聴くの初めてなので嬉しい。そして背景の画面には何者かを刺した通り魔のニュース映像が映る。(ニュースフラッシュだけに!)

 

06.永遠の不在証明

帽子(怪盗キッド?)を携えて顔を半分隠しながら歌う新曲。どことなく薄ら氷心中を思わせる雰囲気も心地好い。

 

07.絶体絶命

メンバーそれぞれがソロで歌う映像が後ろで途切れ途切れに流れる。師匠のパートとか一瞬しかなかったけど(わっちに至ってはあったかも覚えてないが)全部収録したなら特典映像とかで観たいなと思う(気が早い)。

 

08.修羅場

09.能動的三分間

背景に三分間のタイマーがセットされ曲が始まる。もうあまりにも脳内で再生し過ぎた曲なので一瞬一瞬を身体が喜んでいるのを感じる。途中で林檎が衣装を脱ぐ。

 

10.電波通信

11.スーパースター

わっちのピアノソロが始まって「電気のない都市」かな「現実を嗤う」かななどと考えているとまさかのスーパースター。今まで「イチローの曲」というのが先行してあんまりじっくり聴いてこなかったのだけど、こうして改めて聴くといい曲だよなぁとしみじみ思う。

 

12.乗り気

またもスポーツの曲。リリースの頃大好きで毎日のように聴いていたのを思い出す。ウルトラCで流れたのと同じファミコン風映像が流れるのも10年前と繋がるようで感慨深い。

 

13.閃光少女

ラストやアンコールという印象があるこの曲が中盤に来るのは予想外。今日はベスト盤みたいなライブなのかなと思う。

 

14.キラーチューン

畳み掛けるような流れに会場のテンションも最高潮に上がる。音源ではもう何度聴いたか分からない曲だけど、こんな曲でさえ、ライブ中にふとフレーズが脳内を駆け巡って新たな意味に気付いたりするから面白い(普段何も考えずに聴いている証拠だけど)。

 

15.今夜はから騒ぎ

トシちゃんの「ピン、リャン、ゲタ、ダリ」の掛け声とともに。そして林檎の派手な衣装チェンに沸き立つ会場。実は「color bars」は他のアルバムに比べて聴いた回数も少ないのだけど、「今夜はから騒ぎ」だけはアホみたいに聴き込んでいたので本当に嬉しい。そしてボンボヤでは自分も含めて皆が「壱百万事変札」の行方を気にし過ぎて曲に集中できなかったという後悔があったと思うんだけど、今日は完全に集中して楽しめた笑

 

16.OSCA

もう自分はこれを聴くために今日まで生きてきたのだと言っても過言ではない。何百回再生したか分からないし、歌詞の意味も永久に分からないけど、全瞬間が最高潮だった。

 

17.FOUL

林檎がメガホンとクラクションを持ったと思うと一気にこの曲へ雪崩れ込む。またも10年前のウルトラCを思わせる流れが嬉しい。そしてオリンピックを意識してかスポーツからの選曲が多いなと。

 

18.勝ち戦

ギターを持ってこの曲。そういえば今日は幕間も沈黙の時間が多くて、ここ数年の林檎のライブと比較しても「音楽をやるライブ」という印象だ(これもどことなくウルトラCのコンセプトを感じる)。ワンテンポずらした子慣れ感も好き。

 

19.透明人間

え、もうラスト?と誰もが思った気もするが、冷静に振り返るとこのキラーチューンの嵐の後にできそうな曲も思い浮かばない。ただただ最高のバンドの最高のセトリを浴びせられる最高の時間だったなと振り返る。そしてトシちゃんの方を向いて、ドラムの音に呼応するように旗を振ってふざけて笑う林檎が可愛い笑

 

20.空が鳴っている

前に出てきて「本日は来てくださって本当にありがとうございました。」と頭を下げる。林檎の長く深いお辞儀には、多くを語るのが得意でない彼女の想いがこれでもかと詰まっていた。ラストは空が鳴っているTwitterでファンの人に「あぶない橋ならなおさらわたりたい」という部分の歌詞が引用されてたけど、色々な騒動を受けて構成を変えたのではと思わされるくらい完璧なシナリオになっていたと思う。

 

大量のスモークの中に飲み込まれたかと思うとスーッと消える5人。背景にはカラーバーが光り、終演が告げられるとまさに煙に巻かれたようにしばし茫然と立ち尽くしていた。ありきたりな言葉だけど夢のような時間だった。こんな時期に開催をしてくれたことに、本当に心から感謝したい。

2020.02.23 曽我部恵一@下北沢CITY COUNTRY CITY

今日は下北沢で曽我部恵一のライブイベント。下北沢に曽我部さんが住んでいるのは知ってたけど、カフェを経営してるというのは実はこのライブまで知らなかった。

「City Country City」と聞くとオザケンのライブビデオのタイトルを連想してしまうけど、よくある言い回しなのだろうか、とか考えながらお店に向かうとオープンが1時間遅れますとの張り紙。少人数のイベントだからこそのルーズさも丁度いい。

開場。今日のイベントは何人限定と決まってたのもあって本当に人が少ない。そして今日は1food付と告知があって勝手に「ミックスナッツ」とかかな、と思っていたらすごくちゃんとしたタコライスのお弁当が付いててテンション上がる。こういう丁寧で嬉しい運営ができるも少人数ならではなのかもしれない。会場のDJの選曲もとても心地よいし(「プカプカ」とか)、店長さんがきさくに話しかけてくれたりたりして、すごくゆったりした気分で過ごせた。

 

1時間くらいするとDJブースの前の少し広くなったところにマイクと譜面台を立てて曽我部さんが登場する。高円寺の純喫茶イベントの時もそうだったけど本当に目の前のゼロ距離で見られるのは贅沢だなと思う。

開演。曽我部さんのソロはベスト盤を聴いたくらいだったから知ってる曲は少なかったけど、やっぱりあの歌声は最高に心地よい。

 

01.Make Love 交響曲

MC。最近新アルバムのレコーディングしてるせいか声がかすれて、おじさんみたいな声になっちゃっているという話に。

そしてアルバムは発売も告知してるけどレコーディングが全然進んでないらしい。

 

02.街へ出ようよ

曽我部さんが明大前に住んでいた頃に作った曲。当時は改札を出たところに「新倉敷」という喫茶店があって、そこでは碁盤を貸してくれ長居ができたと。下北沢にも「トロワシャンブル」という好きな喫茶店があるけど、若いお客さんが増えて昔より混んできているとのこと。

 

03.blue

04.3月29日のバラード

05.There is no place like Tokyo Today!

店長さんのリクエスト曲。そしてタイトルの元ネタであるカーティスメイフィールドの「There is no place like America Today」は死ぬまでに一度は聴くべきアルバムだという話に。曽我部さんは原稿を依頼されることもあるからどこかでまとめて書こうと思い、死ぬまでに聴くべきアルバムを段ボール箱に入れることにした。するとこのアルバムはだいぶ溜まってきているけど一向に筆は進んでいない笑

 

06.女たち

曲の中に出てくる娘さんはもう4月で大学生になる。大学行かなくていいよと伝えていたけど結局行くんだなと。娘さんのエピソードを聞くと「あぁお父さんなんだなぁ」とほっこりする。

 

07.瞬間と永遠

激しいギターと足踏みの振動が伝わってくる。至近距離ならではの臨場感だ。

 

08.明かりを消したら

09.ベティ

最後は店の奥にあるピアノで一曲。お店を始める時に買い付けて、だいぶ調律が狂ってると言っていたけど、それでまた味が出ていたように思う。曽我部さんマイクなしで歌っていた気がするけどすごい声量と迫力だった。

 

ライブ終わり、連れに「天気の描写が多かったね」と言われる。最近、幸せに生きるためには「天気」が大事だなーと思っていたところだったので、そういうのも曽我部さんが好きな理由の一つなのかもなーと思ったりした。次は新生サニーデイのライブか、パンダ音楽祭か、たぶん少し先になるけどまたライブを観られるのが楽しみだ。

2020.1.28 ヤプーズの不審な行動発売記念ライブ@渋谷クラブクアトロ

今日は2020年初の純ちゃん。歌うのを観るのは4ヶ月以上ぶりだから待ちに待ったライブ!

前回に比べて開演時はお客さんは少ない印象。やっぱり平日はお仕事終わりに来る人が多いよね(有給取った)。ただ開演を待ってると次々に人が入ってきてヤプーズの人気はやっぱすごいなと再認識する。開演。CDに収録のイントロが流れると一気にテンションがあがる…!!!

 

01.テーマ

02.ヴィールス

アルバム収録のヴィールスを聞いてテイクに納得がいかなかったという純ちゃん(全然そんなことないと思うけど…!)。大阪とかの公演ではベストパフォーマンス出来るように頑張ったけど、そしたら次のヒト科で声が荒れに荒れてしまったと。ヒト科はキーが高いうえに間奏がないから今日はどうかな、と言ってヒト科。

 

03.ヒト科

歌い終わった純ちゃん。言いたいことが3つあると。まず前のライブで出なかった最後の高音が綺麗に出た(拍手)!あと間奏がないと言ったけどあった笑 そして歌詞の「さぁもう傷は癒えた。立ち上がりいざ行かん。」という部分。立ち上がってないじゃないか、と言われるかもだけど、この詞を書いたのは京子さんのこととかで憔悴してた頃。そんな状況から立ち上がっていこうという意味で書いた曲だから腰のことじゃないんだよと。そして次の曲は久しぶりのやつ。復活ライブではロリータ108号をやったけど、同じロリータ繋がりで。

 

04.それいけ!ロリータ危機一髪

これ純ちゃんリハでたまに歌う曲なんだよね!でもライブで聴くのは久しぶりだったから嬉しかったなー。ワルサーPPKというのは007から来てると話をしていると後ろでミッションインポッシブルのテーマを弾くヤマジさん。そして純ちゃんのガラケー時代の着メロは電話が007、メールがミッションインポッシブルだったらしい笑笑

 

05.肉屋のように

06.シアーラバーズ

この曲の途中に入る語りの部分の音声(CDにも入っているやつ)、実は反対から読んだのを逆再生しているらしい。ただ、何を言ってるのかよく分からないからライブでは補足のようにちゃんと語ってるとのこと。純ちゃんの語りが音とズレてるなと思ったら、補足だからわざとずらしてたのだと分かって可愛かった笑 あと歌詞解説集に載ってる歌詞が間違ってて正しくは「The white it is the color of love maybe」なのだと(たしかに「why」じゃ意味わからん笑)。他にも「ロシアよりYを込めて」が「ロシアから」になってたり直せてない誤植がいくつかあるらしい。

「MCが長いから中ちゃん座っちゃった。中ちゃんはライブの時はいつも後ろに引っ込んでるけど、曲では前に前にって感じなんですよ笑 本能の少女とか赤い戦車とかね。じゃ、本能の少女を。」

 

07.本能の少女

 

純ちゃんは小中とはいじめっ子がいたけど、高校は友達ができて楽しくやってた。でも父親のしつけが厳しくて門限も決まってて自由には遊べなかった。ある日お母さんに「わたしセーラー服と学ラン着て楽しそうなカップルとか見るとナタで切り裂きたくなる」と話したら「やめて!」と言われたこともあったと笑 次はそんな時のことを思い出しながら書いた久しぶりの曲。

 

08.少年A

前にかまってちゃんと純ちゃんがele-kingで対談した頃にこの曲は「の子」みたいなイメージ、と言ってやってたけどライブで聴くのめちゃ久しぶりで嬉しい!!

「私も大人になってたんで、最後はマッチがバキボキ折れて終わるって感じになってます。でも今日は慎ちゃんに救急車のサイレンの音を入れてもらって中和を図っているという笑」

3月の中国公演がコロナウイルスでどうなるか心配という話から、年内に台湾のライブを予定しているという流れに。父親が台湾バナナの輸入をしてたとか、色々と繋がりもあってかねてから行きたいと思っていたが物価が低いので折り合いがつかなくて、でもやっと実現しそうとのこと!そして次の曲は右っぽいと言われる、というところから昔は日の丸が最もメジャーな旗だったという話。お子さまランチに付いてたり、運動会で振ったりしてたから、今の人たちの感覚とは少しズレてるかも、と。次の君の代にも「大陸の広さのような心」とあるけど、これは島国でも大陸の広さのように大きな心を、ってことだから決して日本に限った話じゃない。そして大陸といえば中国ということで、日中の友好を願ってこの曲笑

 

09.君の代

不審な行動のCD音源でも何度も聴いてる大好きな曲だけど、今日は特に綺麗に声が出ててもう本当に最高だった。。。とにかく美しいラブソングだよね。そして次はサクッと新曲を。

 

10.孤独の男

少し前まで2020年にヤプーズのライブ初披露の新曲が聴けるなんて思ってもなかったし、今の時代も捨てたもんじゃないよねって思った笑

11.フリートーキング

 

-休憩-

 

12.蛹化の女

休憩明け一発目が蛹化の女って珍しい気がしたけど、純ちゃんの声の調子も抜群だしこういう構成もいいなぁと思う。そしてやっぱりこの曲は自分の身体にもう完全に染み付いて、もはや子守唄みたいになってる気がする。

 

13.諦念プシガンガ

蛹化の女と同じく自分にとっての子守唄みたいな曲笑 ただヤプーズのVer.はいつもよりテンポが早い気がして、このアレンジすごい好きだ!メリィさんのアコーディオンの音色も心地よい。

MC。ここでツアーの告知があって今年も3/29にロフトで2日早めのバースディライブをやるとのこと!!自分が初めて純ちゃんのバースデイライブに行ったのが2010年だから、もう10年も経つのかと思うと感慨深いものがあったりする。そして告知の最中に後ろでヤマジさんが「怒涛の恋愛」を弾いていることに気づく純ちゃん。「聴いてると歌いたくなっちゃいますよね。…」

 

14.怒涛の恋愛

ここでヤマジさんの演奏をバックにまさかの怒涛の恋愛!!!めちゃくちゃ大好きな曲だからこんな感じで聴けるとは思わなくて恍惚としてしまう。純ちゃんあんま意識してないかもだけど、多分この曲ライブでやるの9年ぶりとかじゃないか!?!?ライブでやる予定もなかったのにヤマジさんが曲を聴いたり練習をしたりしてくれてるのを純ちゃん喜んでた。そして次の曲は前のライブで「12階の一番奥」をやったから、今日は同じメリィさん作曲のこの曲を。

 

15.シャルロット・セクサロイドの憂鬱

16.ヒステリヤ

「ヒステリア」と間違えられるけど「ダリヤ」とかと同じ「ヤ」だと強調する!純ちゃん昔はあんま考えずに好きな曲歌ってきたけど、最近はお客さんにどんなセトリが喜ばれるかも考えてくれてるらしい。そしてヒステリヤは手紙とかでも好きっていう人が多くて「みんな色々あったんですね」と笑 そして前に絵恋ちゃんもこの曲をカバーしてくれたから「あの子もまだ若いけど色々あったんでしょうね笑」と。

 

17.12才の旗

18.赤い戦車

すごく個人的な話だけど、最近会社の人に「君にはwillがない」って言われて、確かにそうかもなーって納得しかけてたんだけど、今日純ちゃんが歌う赤い戦車を聴いてたら「いやいやそんなことねぇから!!」って、すごい気持ちが昂ってきた。意志の力を人生のどこに向けるかは人それぞれだけど、そんな風に否定されて納得する程度の生き方じゃダメだよなって改めて思った。

 

19.私の中の他人

20.バーバラ・セクサロイド

21.好き好き大好き

22.レーダーマン

怒涛の勢いで激しいコーナーを一気に駆け抜ける!!私の中の他人とか、今までワンマンでもたまにしか聴けなかったレーダーマンとかが聴けるのは本当に嬉しい。。。そして好き好き大好きとレーダーマンではBERAさんの生前のギターが鳴る。

 

en.パンク蛹化の女

ラスト安定のパン蛹化は最高の盛り上がり!今日はお客さん落ち着いた感じかなーと思ったけど、そんなの全部吹き飛ばすように一気にモッシュ起きて雪崩れ込む!!純ちゃん足が痛かったらしく、辛そうではあったけど最後までしっかりと歌い上げてくれた。ラスト、40周年を期にパン蛹化止めようかと思ったけど、やっぱりやることにしたと話す純ちゃん。思えばパン蛹化やめるかもって話、もうかれこれ10年くらい前から言ってた気がして、ここまで無理して続けてきてくれたのが奇跡みたいな感じなんだと思う。でもこうして今日また聴けたのが本当に嬉しいし幸せだ。やっぱりヤプーズは最高のバンドです!!!