らいぶにっき

行ったライブの備忘録です。記憶を辿って書いてるので内容は正確ではないです。

2020.03.01 東京事変@東京国際フォーラム

※※ネタバレ注意※※

セットリストや演出などネタバレを含みますのでご了承下さい。

 

 

 

厳戒態勢の国際フォーラム。グッズの待機の時を合わせると今日だけで10回くらいアルコール消毒してもらった気がする。そして入場者の熱のチェック、トイレ前でうがい用の紙コップを配布する、という徹底ぶり。ファンの皆さんもきちんとマスクを付けて参戦していて流石だなと思う。

 

開演。PCのコマンドのような表示が映し出され、東京事変のメンバーの名前を打ち込むと認証されていくシステム。認証中に幕の後ろにメンバーが揃う気配があり歓声が上がる。林檎は何やら大きなものを背負っているのが幕に映る陰から分かって期待感も高まる。

 

01.新しい文明開化

"KNOCK ME OUT NOW"という声が響き渡ると同時に幕が落ち、興奮と歓声に包まれる場内。そして自分も身体中に電撃みたいに喜びが走り渡るのを感じる。後光の射す天草四郎みたいなイメージだろうか、八方に広がるモコモコした羽を付け、首に拡声器をかけた林檎。バックには東京事変のシンボル。そしてメンバー全員の首にも大きな襟(襞襟っていうのかしら)。5人が揃ってる姿を久しぶりにみて、あぁこれが東京事変だよと思う。背景にはテレビ画面がズラーっと並んでいて、放送局を思わせる。

 

02.群青日和

初っ端から飛ばしすぎだろう。興奮しすぎて頭の回転が追いついてなかったのかあまり記憶がないのだけど、これを歌い上げる林檎は流石の貫禄だった。

 

03.某都民

イントロだけで幸せではちきれそうな気分。背景にメンバーの名前が映し出され、歌うパートとリンクする粋な演出も。

 

04.選ばれざる国民

浮雲感満載の新曲。そつなく歌い上げる感じが格好良い。背景のテレビ画面に過去の東京事変のPVがニュース中継のように映し出される。そして画面をよく観ると上に小さく過去のアルバムの英名が「EDUCATION」「ADULT」「VARIETY」と言った具合に並んでいるのも良い。

 

05.復讐

東京コレクションで聴きまくった方も多い気がするこの曲。自分はライブで聴くの初めてなので嬉しい。そして背景の画面には何者かを刺した通り魔のニュース映像が映る。(ニュースフラッシュだけに!)

 

06.永遠の不在証明

帽子(怪盗キッド?)を携えて顔を半分隠しながら歌う新曲。どことなく薄ら氷心中を思わせる雰囲気も心地好い。

 

07.絶体絶命

メンバーそれぞれがソロで歌う映像が後ろで途切れ途切れに流れる。師匠のパートとか一瞬しかなかったけど(わっちに至ってはあったかも覚えてないが)全部収録したなら特典映像とかで観たいなと思う(気が早い)。

 

08.修羅場

09.能動的三分間

背景に三分間のタイマーがセットされ曲が始まる。もうあまりにも脳内で再生し過ぎた曲なので一瞬一瞬を身体が喜んでいるのを感じる。途中で林檎が衣装を脱ぐ。

 

10.電波通信

11.スーパースター

わっちのピアノソロが始まって「電気のない都市」かな「現実を嗤う」かななどと考えているとまさかのスーパースター。今まで「イチローの曲」というのが先行してあんまりじっくり聴いてこなかったのだけど、こうして改めて聴くといい曲だよなぁとしみじみ思う。

 

12.乗り気

またもスポーツの曲。リリースの頃大好きで毎日のように聴いていたのを思い出す。ウルトラCで流れたのと同じファミコン風映像が流れるのも10年前と繋がるようで感慨深い。

 

13.閃光少女

ラストやアンコールという印象があるこの曲が中盤に来るのは予想外。今日はベスト盤みたいなライブなのかなと思う。

 

14.キラーチューン

畳み掛けるような流れに会場のテンションも最高潮に上がる。音源ではもう何度聴いたか分からない曲だけど、こんな曲でさえ、ライブ中にふとフレーズが脳内を駆け巡って新たな意味に気付いたりするから面白い(普段何も考えずに聴いている証拠だけど)。

 

15.今夜はから騒ぎ

トシちゃんの「ピン、リャン、ゲタ、ダリ」の掛け声とともに。そして林檎の派手な衣装チェンに沸き立つ会場。実は「color bars」は他のアルバムに比べて聴いた回数も少ないのだけど、「今夜はから騒ぎ」だけはアホみたいに聴き込んでいたので本当に嬉しい。そしてボンボヤでは自分も含めて皆が「壱百万事変札」の行方を気にし過ぎて曲に集中できなかったという後悔があったと思うんだけど、今日は完全に集中して楽しめた笑

 

16.OSCA

もう自分はこれを聴くために今日まで生きてきたのだと言っても過言ではない。何百回再生したか分からないし、歌詞の意味も永久に分からないけど、全瞬間が最高潮だった。

 

17.FOUL

林檎がメガホンとクラクションを持ったと思うと一気にこの曲へ雪崩れ込む。またも10年前のウルトラCを思わせる流れが嬉しい。そしてオリンピックを意識してかスポーツからの選曲が多いなと。

 

18.勝ち戦

ギターを持ってこの曲。そういえば今日は幕間も沈黙の時間が多くて、ここ数年の林檎のライブと比較しても「音楽をやるライブ」という印象だ(これもどことなくウルトラCのコンセプトを感じる)。ワンテンポずらした子慣れ感も好き。

 

19.透明人間

え、もうラスト?と誰もが思った気もするが、冷静に振り返るとこのキラーチューンの嵐の後にできそうな曲も思い浮かばない。ただただ最高のバンドの最高のセトリを浴びせられる最高の時間だったなと振り返る。そしてトシちゃんの方を向いて、ドラムの音に呼応するように旗を振ってふざけて笑う林檎が可愛い笑

 

20.空が鳴っている

前に出てきて「本日は来てくださって本当にありがとうございました。」と頭を下げる。林檎の長く深いお辞儀には、多くを語るのが得意でない彼女の想いがこれでもかと詰まっていた。ラストは空が鳴っているTwitterでファンの人に「あぶない橋ならなおさらわたりたい」という部分の歌詞が引用されてたけど、色々な騒動を受けて構成を変えたのではと思わされるくらい完璧なシナリオになっていたと思う。

 

大量のスモークの中に飲み込まれたかと思うとスーッと消える5人。背景にはカラーバーが光り、終演が告げられるとまさに煙に巻かれたようにしばし茫然と立ち尽くしていた。ありきたりな言葉だけど夢のような時間だった。こんな時期に開催をしてくれたことに、本当に心から感謝したい。