らいぶにっき

行ったライブの備忘録です。記憶を辿って書いてるので内容は正確ではないです。

2019.05.30/31 折坂悠太@東京キネマ倶楽部

昨年の12月に存在を知ってからずっと追いかけている折坂悠太。ただ対バンやフェスでしか見たことがなかったため、待望のワンマンだった。

鶯谷はどんどん変わっていく街並みの中で、いい意味でここだけ切り抜かれてずっと取り残されているようで好きだ。キネマ倶楽部に来るのはかまってちゃんのライブ以来二回目。キャバレー時代の妖艶な雰囲気が残っている気がして、ここで見るライブには特別感がある。

 

※以下ライブレポですが二日間で見たものを一つにまとめたので二日分の記憶が混じってます。

 

01.逢引

一曲目を飾るのにふさわしい曲。そして観客全員が折坂ファンという一体感の中で、ものすごい量の幸福が会場全体を包み込んでいるのを感じる(やっぱみんなこの曲好きだよね!笑)

 

02.みーちゃん

03.丑の刻ごうごう

04.芍薬

合奏の演奏と折坂さんの叫びに一気に引き込まれる。一瞬にして空間がガラッと変わるような圧倒的なパワーは折坂さんのライブでしか味わえない感覚だと思う。

 

05.抱擁

「ぽんぽんぽん」の声で始まる抱擁。この柔らかさと優しさに包まれるとそのまま眠ってしまいそうになる。ここまでリラックスできる曲は他にないんじゃないだろうか。

 

06.櫂

07.口無し

この曲をライブで聴くのはたぶん初めて。折坂さんの声の伸びが心地良い。そして芍薬と同じく晴れた日に草むらで寝っ転がっているような情景が不思議と曲から浮かんでくるのが面白い。

 

08.鳥

ゆったりとした曲調と気持ちよさそうに歌う折坂さんの姿が相まって、そのまま身体が溶ろけていくんじゃないかというくらい幸せな気分になる。

 

合奏メンバーがはけて弾き語りのコーナー。ライブ全体をみても合奏よりも弾き語りの方が回数としては多く、自分は弾き語りの人だと思っているという話。そして弾き語りとはいってもパーカッションの宮坂さんにはいてもらうとのこと。宮坂さんは超常現象というバンドを組んでいて、「すごくいいですよ」といった後に「まだみたことないんですけど」と付け加えていたのが面白かった。

 

09.轍

音源と比べるとインプロビゼーション版という感じで、ギターをかき鳴らしたり激しさが増していたりしてとても格好良い。そしてマイクを通さずに歌う部分があったのだが、そのままの自然な声が聴けたのは幸せだった。

 

10.よるべ(※5/30は茜)

11.道

12.湯気ひとすじ

ヴィブラフォンの影山さんを再度迎える。そして折坂悠太のお仕事紹介コーナーとしてノーリツのCMのエピソード。湯気ひとすじは影山さんともう一人と一緒に仕事をしたが、その方は娘さんがいらして、完成したCMを見てグッとくるものがあったらしい。ただ家に帰って娘さんに一緒にお風呂入ろうと言ったら全力で拒否されたという話笑 影山さんは実家のお風呂、折坂さんはおばあちゃんの家のお風呂が沸く時にこのメロディーが流れる。

 

「昔ピアノでこの曲習いました。人形の夢と目覚め。」

「今からやるのは違う曲ですけど笑」

 

湯気ひとすじはYoutubeで何度もあのCMを繰り返し見ている大好きな曲。ライブで聴くのは初めてだったが、ヴィブラフォンの優しい音と折坂さんの声が調和して最高だった。

 

13.夜学

合奏メンバーが再集合し、更にハラナツコさんを迎えて夜学。折坂さんの畳み掛けるようなパフォーマンスと響き渡る歌声に自分を含む会場のテンションも最高潮に….!「令和元年。鶯谷キネマ倶楽部にて。折坂悠太、夜学。」という口上と叫びはとにかく圧巻だった。

 

14.take13

サーっと波が引いていくように会場の空気がリセットされる曲。アルバムの構成通りの曲順なのも嬉しい。

 

15.さびしさ

楽しそうにこの曲を歌う折坂さんを見ているとこちらも幸せな気分になる。ビブラートがとにかく心地よくて、この時間が永遠に続けば良いのにと思う。

 

16.光

落ち着いた曲調だけどメロディーが独特で好きな曲。眠れよ眠れよの部分では本当にそのまま眠ってしまいそうになるが笑

 

17.坂道

この曲が折坂悠太との出会いという人はかなり多いんじゃないだろうか(自分もその一人)。そしてクソみたいな世の中でもとらわれずにいきましょう、というMCの後のこの曲は心にくるものがあった。「いつかは会えるだろう 嘘みたいなそんな場所で」と歌詞にあるけど、またこんな夢のような空間に来れるように明日からも頑張ろうと思う。

 

-アンコール-

 

アンコール後、グッズをたくさん抱えて登場する折坂さん笑 グッズのおちょこには本当に中身が入っていて、徳利に被せるためになんとか飲み干す。おちょこを被せると見覚えのある角度(平成のジャケット!)になるという話笑 ただ被せなければ鳥のようなデザインになっているから、普段使いもできるし、お酒飲めない人は折坂こけしとして活用できるとのこと笑笑

他にも抱擁のデザインのTシャツ(3000円)、お洒落度がかなり高くないと使いこなせないだろうピンズ(600円)、そしてバンダナ(1000円)をきちんと値段付で紹介する。

 

「これ(バンダナ)が一番現実的ですね。僕だったらこれを買います。」と思わず本音を口にしてしまう折坂さん良いなぁと思う笑

 

 

en1.平成

令和最初の平成。折坂さんは以前にライブで「平成が終わったらこの曲をどうするか考えないといけない」と話していたけど、ついに過去になってしまった「平成」という時代に想いを馳せる曲としてこの曲が新たな意味を獲得したのを改めて認識させられた。

 

en2.旋毛からつま先

「自分がライブに行ってご一緒にと言われると歌わせんなよ、と思うけど今日はそんな自分を棚に上げて、皆で歌いましょう」という折坂さん。それに応えてラストの部分は皆で大合唱をする。合唱の中で幸せそうに踊る折坂さんがすごく良かった。

 

en3.あさま

まさかのWアンコール!!聴けば聴くほど虜になってしまう曲。芍薬や口無しと同じくメロディーから情景が浮かんでくるのが本当に素晴らしい。幸せな気分で終演。

 

当たり前だけど折坂さんが好きな人だけが集まって、皆で同じように幸せな時間を共有できるのは良いなーと改めて思うライブだった。すでに8月までライブの告知があるので、また楽しみに日々を過ごしていこうと思う。

f:id:gekijin:20190601094920j:image