らいぶにっき

行ったライブの備忘録です。記憶を辿って書いてるので内容は正確ではないです。

2019.05.05 VIVA LA ROCK 2019@さいたまスーパーアリーナ

連休の中でも特に楽しみなイベントだったVIVA LA ROCK。狭く深く音楽を聴く自分にとって、好きなアーティストが4組も出るフェスというのは奇跡に近いほど珍しい笑

また今回はアーティストのラインナップを見てもメジャーどころが多く、これなら誰かと一緒に観に行けるのではと考えていた。しかし、友人の都合がつかず、結果的に一人で観に行くことになってしまった。ただ、やっぱり自分の好きな動き方で観られることを考えると一人も悪くないのではと思ったりもする(強がりじゃないよ。。)

お目当ての出演者が出るのはほとんどがCAVE STAGE。スーパーアリーナにこんな場所があったのかと思うような、ライブハウスのような雰囲気の空間。

 

◾︎眉村ちあき

ビバラのチケットを買った時にはほとんど存在を知らなかったのだが、その後の挫・人間との対バンで一気に好きになった人。下川くんも言っていたが、初めてみたアイドルがこんな感じだったら、自分も中学高校とアイドルにハマって応援してただろうなーと思う。

宇宙服姿で登場し、いきなりのナックルセンスでテンションMAXに。また荻窪選手権ではステージから降りてきて皆を座らせるのだが、つるっぱげのお客さんに「お前は立ってろ!笑」と指示して「月が出た」のくだりをやるという流れが面白すぎた。MCでは埼玉のライブハウスで観客0人だった時のエピソードが。一部だけ切り取って〇〇系とか判断されたのが悔しかったという話。そしてトークからの即興弾き語り、大丈夫の流れで一気にそれまでの空気を変えてしまうのは流石だったし、ラストのピッコロ虫では圧倒的な歌唱力と合間の「バブバブバブ」のコール&レスポンスがなぜか見事に融合して素晴らしかった。

終了後のサイン会にも参加したのだが、挫・人間の対バンで好きになったことを伝えたら「挫・人間!リヲくんが目を見て話してくれない!」と言われた笑(自分もちゃんと彼女の目を見て話せたか怪しいけど、、)サインを書く短い時間にもファンと最大限交流しようという優しさが伝わってきて更に好きになってしまった。

 

◾︎大森靖子

残念なことに眉村ちあきと時間が被っていたため、今回は観るのを諦めていたが、終演後に「絶対彼女」が聴こえてきたので急いで駆けつける笑 スーパーアリーナの大きなステージでのパフォーマンスは圧巻だったし「マジックミラー」やっぱりいいなと思った。

 

◾︎折坂悠太

神聖かまってちゃんのシャツを着た観客が沢山いて、かまってちゃん待機で早めに来ている人も多い印象。若干のアウェーの中、合奏メンバーのリハーサルが始まり折坂さんも登場。

今日の折坂さんは髪型を「平成」のジャケットのようにきっちりと固め、心なしか頬の赤みも濃いめで、静かにあぐらをかいてマイクの前に座っている。いつもとは何かが違うのを感じ、これはたぶん臨戦態勢だと直感する(あながち的外れではなかったと思う)

リハでは「さびしさ」「芍薬」を一部歌うのだが、曲が始まった瞬間に会場の空気が一気に変わり、まだリハであるにも関わらず、スマホをいじっていた観客も皆スマホをしまって目を向けていた。そして「坂道」を丸々一曲歌い終えると、ここで初めて軽く表情を緩ませて「リハーサルでございました」と一言。

一度はけて再び登場。「令和元年、五月五日。折坂悠太合奏でございます。何卒。」という口上とともに始まったのは「逢引」。折坂さんの口から聞く「令和」という元号の響きはとても清々しく、新しい時代の到来を感じる。そして今日は歌い方もやけに力強くエネルギッシュでまさに「ロック」だなぁと思う。いつもより力のこもった絶妙な表情もこの曲にぴったりで、その雰囲気に圧倒された。また、途中の語りの部分の勢いは特に凄まじく、鳥肌が立ちまくってしまった。

そして最も印象に残ったのが「騒がしい曲やるよ」という一言とともに始まった「芍薬」。まず、いつもの丁寧なMCに比べてぶっきらぼうな曲紹介がかっこよくて、それだけでドキドキしてしまう笑 そして曲が始まると、スーパーアリーナという無機質な空間が一気に生を受けたように変化し、まさに山奥の洞窟にいるような感覚に包まれた。この時間だけステージ全体がどこかにワープしていたと思う。

 

◾︎神聖かまってちゃん

折坂悠太の余韻も冷めやらぬままに一気に観客が押し寄せて軽いモッシュ状態に(正直あと5分くらいはゆっくり余韻に浸らせて欲しかったけど、、)。神聖かまってちゃんは押す印象があるが、開演前からここまで押すことは珍しくて自ずと期待も高まる。

いつも通り「夢のENDはいつも目覚まし」をバックに登場し、一曲目はなんと23才の夏休み!アホみたいに延々とこの曲を聴いていた高校生の頃の自分にとっては遠い先の未来だったのに、いつの間にか23才も通り過ぎて、24才になっているという現実も相まってか、とにかくすごく心にきた。

かまってちゃんは普段のフェスだとタイアップの有名曲も多くやるイメージだったが、今日は「肉魔法」「ねこラジ」と自分にも馴染みの深い盛り上がる曲が続く。そして「ロックンロールは鳴り止まないっ」では、自然発生的に観客が次々とダイブする!!また、それを見たの子が「今日ダイブ禁止だぞ!キチガイの俺でも守ってるのに!」とすごく嬉しそうに言っていて、こっちまで嬉しくなる。神聖かまってちゃんのこの数年間でのいい意味での変化、そしていい意味で全く変化していないそのままの部分、どちらも最高に愛おしい。そして「yeah!」と執拗に叫び続けるの子。もはや異様とも言える空間の中で、皆での子に続いて叫びながら精神解放していくのが本当に気持ちよくて幸せだった。の子は間違いなく最高のロックンローラーだと改めて思った。