らいぶにっき

行ったライブの備忘録です。記憶を辿って書いてるので内容は正確ではないです。

2019.03.30 戸川純 1日早いBIRTHDAYLIVE 2019@新宿LOFT

毎年恒例の純ちゃんのバースデイライブ。もう数え切れないくらい純ちゃんのライブには行っているけど、何度行っても新宿LOFTという大好きな戸川純が観られる空間は自分にとっては非日常的で「慣れる」と言うことがない。今日のライブにはBERAさんの追悼の意が込められていたが、BERAさんという人も自分からするといつもそんな非日常的空間にいる人だから、正直訃報を聞いても実感が湧かないし信じられなかった。

幕が静かに開くと純ちゃんが一人で座っている。何もなかったように始まるのもおかしいからと、BERAさんが亡くなったこと、今日のライブはバースデイというより追悼の意を込めて行うことを説明してメンバーを呼び寄せる。いつもBERAさんがいた場所には盟友のヤマジさん。訃報を受けて、数日後に予定していた岡山の公演も出来ないねって話に一度はなったけど、BERAさんだったら穴を開けて欲しくないと言うだろうと思い、やることにした。でも「ギターがいない」となった時に、ヤマジさんが連絡をくれて本当に1日かそこらで急遽代役として立ってくれることになったという話。

 

01.ヴィールス

 

一曲目は「ヴィールス」。純ちゃんの声は絶好調でファルセットが気持ちよく響きわたる。ただこうしてライブが始まっていつも笑って純ちゃんの横にいたBERAさんがいないのを見て初めて本当に亡くなってしまったんだと実感が湧いてくる。

 

02.ヒステリヤ

03.肉屋のように


純ちゃんは30になる時も40になる時も50になる時も、いきなりなるとショックだから前倒しでなった気になって慣らしていったらしい笑 だから今年で58だけどもう還暦の気でいる。 そうすると還暦を3回やることになるから、実際なっても大丈夫笑 そして歳を重ねたのにロリータというギャグのつもりでやっている曲。

 

04.ロリータ108号

 

バースデイ以外ではあまり聴けないけど、やっぱり純ちゃんには「ロリータ」が似合うなと改めて思う!!声も動きも可愛くて本当に幸せな気持ちになる…。次の曲は「シャルロット・セクサロイドの憂鬱」。純ちゃんにとって「作詞」は、自分の歌いたいような歌詞を書いてくれる人がなかなかいないから自分で書いたら評判が良くてその延長で続いてきたという話。最近はスランプだけど、BERAさんがこのメンバーでアルバム出そうって言ってて出すことになってた、、いや出しますという宣言をしてくれる…!メリィさんもブログに書いていたけど、BERAさんはこんな風にバンドをどんどん引っ張ってきたんだなぁとその存在の大きさを改めて感じる。そしてこの曲はシャルロットゲンズブールから名前を取っているが、それこそ彼女がまだ本当に若い頃に書いた曲で「ロリータ」という共通点がありますね、と。

 

05.シャルロット・セクサロイドの憂鬱

 

この曲を聴くの結構久しぶりな気がする。「生きるほうを選んだのだ」って歌詞にすごく救われるしやっぱり純ちゃんみたいな曲を書く人っていないよなーって改めて思う。そして次は「蛹化の女」。いつもBERAさんが途中いい感じでギターで入ってくるところをヤマジさんがやってくれると言う話をする。

 

06.蛹化の女

 

蛹化の女の音色と純ちゃんの歌声が優しく響きわたる。ヤマジさんは時折目頭を押さえていた。そして今日の純ちゃんは一つ一つの表情が本当に綺麗だ。

純ちゃんいつもはMCで時間を取るのに、今日はMCが少なくて逆にどんどん進んでしまう。いつもだったらBERAさんとのなんてことない掛け合いとかがあったよなーと思って不在を感じてしまう。そして普段はMCで色々話すけど、実はどんな話をしたかは殆ど覚えてなくて、一番最後に言う「家に帰るまでがライブです」というのだけ「言ったな」とかろうじて覚えているという話。


告知。4月はライブはお休みだけど5月には戸川純avecおおくぼけいのライブが控えている。平成が本当に終わるから「好き好き大好き」をどうにかしてやりたいとおおくぼさんに要望されたらしく「でもあんな暴力的な曲をピアノでやるのはなぁ」という純ちゃん。でも「肉屋のように」も曲としてはだいぶ暴力的だよなーと心の中で突っ込みを入れた笑


そして物販のTシャツの話に。ずっと前からデザインは決まっていたけど、後ろを向いて上を見上げてる少し寂しいデザイン。でもばーんと顔が出たふざけたデザイン(僕はあれも大好きだけど!!)じゃなくて、この寂しいデザインだったのが良かったと。そして 「今日は追悼だからメンバーも宣伝でシャツは着てない」と言うんだけど、実は後ろにいる矢壁さんはそのシャツを着ていて、こんな時に「純ちゃん矢壁さん着てるよー!笑」って笑っていう人がいないんだなってまたBERAさんの不在を感じてしまったりした。


6月から関西方面のツアーが控えているという告知もあり、今後も今まで通り精力的に活動してくれることにすごく安心する。そして今日もサイン本を売っているという話をして「もう告知はない?」と石戸さんに確認して、次に行くんだけど「Togawa Ficton」のLP盤の話はー!!とまた心の中でツッコミを入れる笑

 

07.シアーラバーズ

 

山口さんが大活躍する曲。今日は途中の語りの部分がCD音源に忠実で(うまく表現できないけど水の中で喋ってるみたいな感じ)すごくカッコよかった!!!

 

08.フリートーキング

(休憩)

09.バーバラ・セクサロイド


二部一はバーバラセクサロイド。ダンスの時に純ちゃんが何となく目を覆っている気がしたんだけど、歌い終わった後に「前にも言ったことがあるのですが、、」と何かを言いにくそうな様子。そして「今日は年配の男性も多いけど、やっぱりダンディーであって欲しいから、バーバラの振り付けをやるのは、、」とすごく申し訳なさそうにお願いが入った笑笑

 

10.諦念プシガンガ

11.赤い戦車

12.金星


追悼コーナーとして「金星」。BERAさんいなくても何とかなるじゃんってなるのも違うからあえて喪失感を感じるような、いつもBERAさんのギターが際立っていた金星を岡山ではあえてアカペラでやった。ただ今日は手前で喉を酷使しすぎて、この声じゃ追悼にもならないよと。でも裏でメンバー皆が大丈夫だよって言ってくれたからと一番を歌う。でも途中で「あーダメだ」となってしまって、そしたら矢壁さんが「大丈夫!やれるよ!」ってフォローして皆で演奏することに。純ちゃんのアカペラの時はお客さんの涙ぐむ声が響き渡って凄く悲しかったけど、演奏が始まったら純ちゃんもしっかり歌えてて、たぶんBERAさんもこうして明るく歌った方が喜んでるんじゃないかなって勝手に思ったりした。

 

13.大天使のように


追悼2本目。純ちゃんの曲はどうしても恋愛という体裁をとるから、バンドメンバーだったBERAさんに向けるのは少しズレるけど、でも天に上がっていくイメージだから追悼に、と大天使のように。

 

14.月世界旅行


そしていつもバースデイでは今までやってこなかった珍しい曲をやるから、今回は月世界旅行をやると元々決まっていた。でも今日はBERAさんが天国からそのまま月世界にいくようなイメージで「月世界旅行」。わざと子供っぽく歌うという絶妙な外し方が本当に音源そのままで、もう可愛くて最高だった…。

 

15.バージンブルース


BERAさんの訃報の後に何かできることがあればと声をかけてくれたのが元ヤプーズ河野裕一さん。何度も繰り返し映像で見たあの当時のまんまで本当に格好良い。

 

16.好き好き大好き

 

純ちゃんはこのあと5月までライブの予定がないから今日が平成最後の「好き好き大好き」!ベルハーとのツーマンで「俺も~」って合いの手が入った話をしたから、お客さんみんな「俺も~」って言ってて純ちゃんも笑ってた。

 

17.母子受精

18.レーダーマン

 

有志の方がホイッスルを配ってくれたけど今日は流石にふざけ過ぎだからと「電車でGO」はやらずにレーダーマン!!!「ヤプーズの不審な行動」を思わせるような純ちゃんのファルセットが響き渡るのがもうカッコよすぎて会場のテンションもMAXになる!!!

 

アンコール

en.パンク蛹化の女


ラストは勿論パンク蛹化の女。純ちゃんがヤマジさん、中原さん、河野さんと順番にもたれかかっていくんだけど、特に河野さんにもたれかかる姿がヒスのPVを彷彿とさせて嬉しくなる。

そして最後は「家に帰るまでがライブです」と。意味は違うかも知れないけど、こうして家に帰った後に余韻に浸りながら色々思い出すのがすごく幸せだったりする。本当に最高のライブでした…!!

 

※純ちゃんとは直接関係ないけど自分にとってすごくしっくりくるこの曲を貼っておきます